題名:「このお子さんがいるからこそ」
学童・ジョイフルファミリーの南雲です。
このブログでは、当校で出会うお子さんたち、また日々の子育てから感じたことを書かせて頂きます。
想定外の出来事
娘がGrapeSEEDのクラスに通い始め、数回目のある日、急に「行きたくない!」と強く拒否しました。それは私にとって想定外の出来事でした。
娘の気持ちを聞いたり、通うことが楽しくなるような方法をあれこれ考えては試す日々。レッスン半ばでようやく入室したり、時にはどうしても教室に入れず、そのまま帰った日もありました。
娘の行動になぜ?どうして?と、私の気持ちが目いっぱいになってしまい、強く叱った日もありました。教材の良さはよく知っていましたが、今この子にこれ以上強いることは本当に良いことなのか、もう少し頑張るべきか…と悩む毎日。その中で、「心が折れそう」という気持ちにもなりました。
先生方の言葉
その様子をいつも見守り、親の気持ちも子どもの気持ちも、先生方は理解。そしてある日、マネージャーと校長が共に時間を取っての面談がありました。
「先生方や他のお子さんにも迷惑がかかりますね…」と口にした私に、マネージャーは「迷惑なんて全然ないですよ!このお子さんがいるからこそ、このクラスが成り立っていくんです。お子さんがどうしたら馴染めるか、一緒に考えさせてくださいね」との言葉。また校長は「今まで40年近く、色々なお子さんを見てきましたからね」と励まし。その言葉は私にとって、どんなにか頼もしく、また大きな支えとなったことでしょう!
この子がいてこそのクラス、1人1人が活きるクラスを作り上げていく、パイオニアはそういうスクールなのだ…と分かりました。
あれから4年半
娘がクラスに馴染むまで実に1年くらい時間がかかりました。ある時は私がクラスの後ろの方に座って見学、その時間がだんだん短くなり、ガラスの向こう側からになり…。
4年半経った今、娘は嬉しそうにクラスに出かけて行きます。この夏には、韓国から来た女の子と、英語を介して遊んでいました。「私は英語が出来る」、彼女はそう思っています。それはクラスに入れなかった当時には、想像すらできない姿でした。
困りごとに終わりが来る
子どもの成長過程で、想定外の出来事があったことによって、私自身が取り扱われ、成長させられたように思います。そこには、パイオニアの先生方やお母さん方など、多くの方々の励ましがありました。
何かがあったとしても、子どもはそれを活かして成長していける。今困っていることも、必ず越えられる日が来る。そのために、子どもには親や周りの大人たちのあたたかい励ましや理解が必要です。そして、親にも励ましが必要な時があると思うのです。
学童スタッフの一人として、今改めて当時の自分の気持ちを思い出し、お一人お一人のお子さんの保護者の皆様にも、エールを送らせて頂きたい、そんな思いでいます。