成功の鍵はコミュニケーション力
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江原 純(パイオニアランゲッジスクール)
【コミュニケーション力は必要不可欠】
少し前から「コミュ障」という言葉をよく耳にします。
自分も進んで人とコミュニケーションを取るタイプではなく、時々冗談で妻に「コミュ障」だと言われます(笑)。
ただ最近は、普段は明るい芸能人も「実は自分、結構コミュ障なんですよ!」のような発言が増え、以前のような言葉のマイナスなイメージが、かなり弱まってきたように感じます。
「人という字は人と人が支えあって生きているという意味」(実際、人という字は人を横から見た形の様ですが…)と3年B組の某有名教師が言っていたように、人は誰かと常に支え合いながら生きているのだと分かります。
誰かと関わる(コミュニケーションを取る)ことは、私たちが生きていくうえで、必要不可欠なのことですね。
【意外とシンプル】
ある大学のラグビーチームの話です。
この大学は過去、強豪校と呼ばれ、能力の高い、良い選手が集まりやすい学校でした。
ただ、当時きちんとした指導者もおらず、それぞれの選手が自分勝手に動き、チームとしての連携は全く取れていませんでした。
こんな状態なので、優勝は愚か予選すら突破出来ないチームとなってしまったのです。
一人のラグビー好きが3年間、このチームのあるポジションを観察しました。
1年目:守り2人(ある大学チームの選手)、攻め1人(相手)の状態でも後ろの選手から指示が出ず、簡単に抜かれてトライ。
2年目:同じ状態で、今度は後ろの選手から少し声が掛かり、前の選手が状況判断ができた。タックルで手が届くところまでいくが、トライされる。
3年目:同じ状態で、後ろの選手から的確な指示がでた。前の選手が狭いところ*¹に追い込んで、後ろの選手がタックルで仕留めてトライを防ぐ。
*1:ラグビーはボールがラインを割る(出る)とアウト。サイドライン際に追い込むことで動けるスペースを減らしタックルしやすくする。
お互いのちょっとした声掛けがなかった為に、ここまで来るのに3年もかかってしまいました。
更に全国制覇するまでは+10年程かかっています。
初めからコミュニケーションを取っていれば、もっと優勝までの時間を短く出来たのではないでしょうか。
自分もよく、「これを伝えておけば良かった」、「もっと早く話しておけばこんなに大事にならなかった」と思うことがありました。
特に今、家庭の中で自分が実践している事は、何ごとも妻に早めに伝えるということです(笑)。
その結果、妻も快くサポートしてくれますし、お互いにもやもやしません。
「あの人と話すの気まずいなぁ」と思ったり、「こんなこと言ったらなんて思われるかなぁ」と思った時、ちょっとだけ自分をプッシュしてみませんか?
思っていたより、物事がすんなり行くかもしれません。